今月のお料理教室は、「Acquacotta トスカーナ風半熟卵入りスープ」と
「豚ロース肉のロースト XO醤ソース」でした。
フレンチの筈なのに、何故にイタリアンとチャイニーズ風なのかという疑問は
ありますが、無国籍風料理はシェフの好みのようで、こちらも美味しければ
それで良しです(笑)
トスカーナ風の方は、汁気の少ないスープで飲むより食べるという感覚です。
いわゆる「出汁」を使わず、水で煮た野菜とチーズの旨味を味わうスープです。
作り方は至って簡単!
オリーブオイルでニンニクと玉ネギ・セロリなどを炒めて、トマトを加えてから
水を入れ、塩コショウで味付けした後、卵を落として半熟にします。
スープ皿にパンを1切れ敷き、パルメジャーノチーズを載せて、その上に
半熟卵を置いて、周りに具とスープを注いで出来上がり。

味の方もふんわりした優しい味わいで、それなりに美味しいですが、個人的には
ベーコンが入っていると、ひと味締まるような気がしました(^^;
豚ロースの方は、ソースが1番のポイントでかなり凝ってます。
サラダ油とオリーブオイルを半々に混ぜたお鍋に、ネギとニンニク・赤唐辛子・
人参のみじん切りをゆっくり加熱してネギ油を作ります。
別なお鍋にサラダ油を入れて、ニンニク・生姜・ネギを炒め、赤唐辛子・
花山椒・黒コショウを加えて更に炒め、XO醤と紹興酒・チキンスープ・
オイスターソースを加え、水溶き片栗粉でとろみを付け、イタリアンパセリと
ネギ油を混ぜて完成する、手間の掛かったソースです。
2度も香味野菜を油で炒めるなんて、考えただけでもゾッとするので、ネギ油の
代わりに「食べるラー油」を入れようかと真面目に考えてしまいました(笑)
このソースをソテーしたお肉に掛けるだけなので、ソースさえあれば後は
簡単だし、牛肉や白身魚や帆立など他の素材にも使えそうです。
一緒にいた他の生徒さん達は、「これは美味しいから作らなくちゃね~♪」と
張り切っていましたが、私とは性根が違うとつくづく実感しました(^^;

おまけのデザートは、チョコレートケーキの上にリンゴの煮た物やクッキー、
シャーベットなどが載ったピラミッド状のお菓子です。
複雑な味わいで手が込んでいますが、食べにくいのが欠点でした(^^;

ところで、プロが使うオリーブオイルは何処の物かと、興味津々で聞いてみたら、
「Elaia エキストラバージンオイル」だと教えて頂きました。
ギリシャ製で手摘みのオリーブの1番搾りだそうで、エキストラバージンオイルの
中で2番目に美味しいと言われているそうです。
1番目はお値段が高過ぎて、気軽に使えないそうですが、2番目と言っても
遜色なく美味しいのでお勧めだとか。
油は1番を狙わなくてもいいんですね~(笑)
オリーブオイルはイタリア製とばかり思っていましたが、プロ使用の食材を
聞くだけでも勉強になりました(^^)